半身浴とは
半身浴とは
(1).半身浴の効果
<冷え・血行の改善>
最大の半身浴の効果は滞っている血行を促進することにあります。
特に滞りがちになる下半身の血行が半身浴によって改善されることで、冷えの症状も飛躍的に改善されます。
半身浴は体温より少し温かいお湯に20分から30分と長い時間浸かるので、その間に全身を巡る血液はゆっくりと温められます。
「体の芯まで温まる」という言葉がありますが、まさにその状態を作ってくれるのが半身浴。
時間をかけて温まった体は湯冷めもしにくくなります。
半身浴を終えてバスルームから出た後も半身浴の効果はしばらく続き、ぽかぽかとした温かさをしっかり感じ取ることができるでしょう。
体の表面をさっと温める通常の全身浴と比べると、半身浴の効果は歴然としています。
半身浴の冷えに対する改善効果は寒い冬の間だけではなく、夏の冷房から来る冷えに対しても効果があります。
また血行不良から来る頭痛や肩凝りなどの改善にも、半身浴は優れた効果を発揮します。
冷えや血行の改善を目的として半身浴をする場合は、浴槽から出た直後に手や足に水を掛けると、さらに効果的です。
<疲労回復>
半身浴の効果には疲労を回復するということが挙げられます。
疲労は体に疲労物質の乳酸が溜まることで自覚されます。
乳酸が溜まると疲労として感じられるというだけではなく、実際に血行が悪くなったり代謝がうまく機能しなくなったりと、体の至るところに不調が出始めます。
これを回復するのに力を発揮するのが半身浴の効果です。
半身浴は、滞りがちになった全身の血行を促進させ、体の代謝機能を回復させます。
血液の循環が良くなれば、溜まった乳酸も順調に体外に排出されるようになり、スムーズに疲労を回復することができるようになります。
また、精神疲労にも半身浴の効果は発揮されます。
のんびりとお湯に浸かるだけでもリラックスできますが、入浴剤などでお湯の色や香りを楽しむと、さらに効果的です。
全身浴の場合も気分的にすっきりする効果はありますが、お湯の圧力で心臓や肺に負担がかかり、かえって疲労感が増しかねません。
しっかり温まってぐっすり眠ることで疲労回復したいときにも、全身浴よりも半身浴の方がおすすめです。
また、全身浴よりも半身浴の方をおすすめできる点として、身体を急激に温めることがないことが挙げられます。
料理などでも、強火で手早く熱を加えるよりは弱火でコトコトと熱量を加えていった方がよく内部まで浸透します。
疲労回復の効果にも、半身浴の方が熱がじっくりと行き渡ることで心身ともに疲れが取れやすくなるのです。
<美容>
半身浴がよく女性誌で紹介されるのは、女性の悩みのひとつ冷え性に半身浴の効果があるのと同時に、美容にも効果的な面がたくさんあるからで、美肌効果もそのひとつです。
入浴をして体が温まると毛穴が開き、余分な脂質や毛穴の汚れ、溜まっていた老廃物や雑菌をキレイに洗い流すことができるため、美容には大変効果的です。
熱いお湯に入る普段の全身浴だと、肌のために本来必要なはずの皮脂まで流れ出してしまいます。
半身浴ならその点、必要な肌の潤いはしっかり保つことができるので、お風呂上がりの肌はしっとりしています。
お風呂のふたを利用して軽くサウナ状態にすれば、さらに保湿に効果的です。
半身浴の効果が美容に対しても現れるというのはこれだけではありません。
代謝が高まることで肌をイキイキさせ、シェイプアップにも効果があるというのは、体の内側にも半身浴の効果を発揮しているという証拠だといえるでしょう。
半身浴は普通にお風呂に入るよりは若干入浴時間がかかるのですが、その分お肌にも負担が少なく、ハリのあるお肌を保つのにとても役立っています。
半身浴の効果は健康だけでなく美容にもたいへん良い影響を与えるということです。
<リラクゼーション>
入浴剤やアロマオイルを使って、香りでさらに半身浴の効果を楽しんだり、中には音楽を聴きながら、本を読みながら、テレビを見ながら半身浴の30分を活用しているという人も多いようです。
特に仕事などで長時間緊張を強いられている場合は、半身浴を利用しての1日30分のリラクゼーション・タイムが、明日への元気の源になってくれるはず。
半身浴の効果がリラクゼーションにも高いというのは、ぬるめのお湯に入ると心身の緊張を解きほぐす副交感神経の働きが高まるからだといわれています。
逆に熱いお湯に入る普段の全身浴の場合は、心身の緊張を高める交感神経が刺激されます。
ぬるめのお湯に入ると気分がゆったりとしたり、熱いお風呂に入ると頭や体がスッキリするというのは、こういったわけなのです。
リラクゼーション効果は入っている本人が入浴・半身浴を楽しまないと効果が得られにくいこともあります。
また季節にもよりますが、あまり熱い温度で入るのもリラクゼーション効果という点がいえば良くないかもしれません。
身体を興奮させてしまっては意味がありませんから、なるべくは自分が気持ちよいと感じる程度に湯加減を決める必要があります。
(2).注意点
まず、半身浴では、長い時間ぬるめのお湯に入ることで、じわじわと汗がでてきますので、水分を時々補給しなければなりません。
ですから、入浴中に飲み物を脇に置いておくとよいでしょう。
のどが渇き始めた時に、すぐ飲めるので便利です。
お勧めの飲み物として、スポーツドリンクやミネラルウオーターがいいでしょう。
また、半身浴の際に、いくつか気をつけなければならない点もあります。
例えば、お湯の温度ですが、体温より少し熱めの、38度から40度くらいをお勧めします。 お湯の温度が40度を超えた場合だと、長時間お湯に浸かっていると心臓の負担になりますので注意が必要です。
また、半身浴をしない方がいいときもあります。
例えば、体調が悪い時、生理中、飲酒後等は、半身浴をやめておくことをお勧めします。
さらに食後の半身浴も、胃腸の消化不良の原因になります。
血液の循環がよくなり、全身に血液がいきわたることにより、結果として胃腸に血液がうまく行き渡らないことで消化不良が起きる場合もあります。
以上の注意点に気をつけながら、半身浴をお楽しみください。